RHAPSODY OF FIRE『GLORY FOR SALVATION』

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イタリアのシンフォニック・パワー・メタル・バンド、RHAPSODY OF FIREの13作目『GLORY FOR SALVATION』が11月26日にリリースされました。

壮大で極上メロディが満載、疾走曲もありの傑作ですので、本記事でおすすめします。

ポイントとしては以下が挙げられます。

  • 2019年発表の前作『THE EIGHTH MOUNTAIN』から始まった3部作の第2章
  • ジャコモ・ヴォーリ<Vo>加入後、2作目
  • ジャコモは安定感があって、表現力も高く、時折スリリングなシャウトもみせる
  • アレックス・スタロポリ<Key>とロビー・デ・ミケーリ<G>も魅力的なフレーズを連発
  • 壮大なコーラスが鳥肌モノ

おすすめ曲を挙げながら、聴きどころを紹介していきます。

『GLORY FOR SALVATION』の収録曲とおすすめ曲

以下の太字の9曲がおすすめです。

■RHAPSODY OF FIRE/GLORY FOR SALVATION (2021年)

  1. Son Of Vengeance
  2. The Kingdom Of Ice
  3. Glory For Salvation
  4. Eternal Snow
  5. Terial The Hawk
  6. Maid Of The Secret Sand
  7. Abyss Of Pain II
  8. Infinitae Gloriae
  9. Magic Signs
  10. I’ll Be Your Hero
  11. Chains Of Destiny
  12. Un’Ode Per L’Eroe (「Magic Signs」のドイツ語ヴァージョン)
  13. La Esencia De Un Rey (「Magic Signs」のスペイン語ヴァージョン)
  14. Sadame No Kusari (「Chains of Destiny」の日本語ヴァージョン)

メンバー

  • ジャコモ・ヴォーリ<Vo>
  • ロビー・デ・ミケーリ<G>
  • アレッサンドロ・サーラ<B>
  • パオロ・マルケシッチ<Ds>
  • アレックス・スタロポリ<Key>

おすすめ曲のレビュー

レビュー内に記載されている時間は、曲をフル再生した場合の表記です。

1. Son Of Vengeance

ワクワクするようなキーボードのフレーズでスタートするミドル・テンポのドラマティック・ナンバー。

ジャコモ・ヴォーリ<Vo>の表現力の高いヴォーカルと極上メロディによる壮大なコーラスが冒頭から炸裂しています。

ジャコモの強烈なハイトーンからロビー・デ・ミケーリ<G>の流麗なギター・ソロに流れる展開(04:02~)も素晴らしく、ソロそのものもダイナミックなメロディを放っています。

パワフルなオープニング。

次の「The Kingdom Of Ice」でさらに加速します。

2. The Kingdom Of Ice

スリリングなギターと共に疾走するパワー・メタル。

「Son Of Vengeance」で高まった気分がさらにヒートアップします。

ジャコモの歌1本→コーラスが重なるという歌メロの構成が秀逸で、曲が進むごとにワクワク度が増していきます。

「Son Of Vengeance」のハイトーンからソロの流れと同様、2番のサビのメロディを高めに歌って、ギター・ソロに流れるのですが(02:56~)、これが最高。
ギター・ソロ自体もメロディアスで超スリリング。 

聴かせ方が本当にうまいです。

圧巻の劇的パワー・メタルです。

3. Glory For Salvation

前の2曲よりもさらに壮大で勇壮なコーラスで構成されるナンバー。

曲調は「The Kingdom Of Ice」に似ています。

心地良いツーバスを軸にした曲に乗るジャコモの歌と、気分を高揚させるコーラスの絡みが絶品です。

03:12からのギター・ソロも「The Kingdom Of Ice」同様、ダイナミックでメロディアス。
バックで鳴り響くキーボードが心地良く、劇的世界を見事に描き出し、極上のシンフォニック・メタルが展開されています。

ギター・ソロはスローに展開したり、そしてテンポを上げたりと、アクセントをつけた演奏がスリリングです。

5. Terial The Hawk

躍動感のある軽快なナンバーで、少し陽気な雰囲気も漂います。

キャッチーで分厚いコーラスが絶品でジャコモの歌と見事に呼応。

終始アレックス・スタロポリ<Key>が奏でるフレーズが心地良いです。
02:38からのギター・ソロもメロディックに迫ってきます。

ポジティヴな雰囲気に包まれた劇的ポップ・ナンバーです。

7. Abyss Of Pain II

2019年リリースの前作『THE EIGHTH MOUNTAIN』の1曲目「Abyss Of Pain」の続編。

約11分の大作です。

「Abyss Of Pain」は約50秒のイントロで、続くパワー・メタル・チューンの「Seven Heroic Deeds」につながっていきました。

今回の「Abyss Of Pain II」は「Abyss Of Pain」が最初から流れます。
そして、神聖なサウンドが重なってきます。

曲の本編は疾走チューンではなく、ミドル・テンポで、壮大なコーラスと共に進行します。

最初(02:23~)はジャコモのヴォーカルがヒステリックになっていて、いいアクセントになっています。

その後、劇的サウンドをバックに安定感のあるヴォーカル、コーラスが重なるという展開。
ヴォーカルとメイン・コーラスのメロディのクオリティが高いので長さを感じさせません。

06:26からはロビーのギターとアレックスのキーボードの印象的なフレーズがぶつかり合うパートがあり、これがまたスリリング。

そして07:36からジャコモがまた歌い始めて、絶品のコーラスが絡んできます。

エンディングに向かってドラマティック度が増していく展開がまた最高です。

「RHAPSODY OF FIRE」「大作」という言葉が並ぶとワクワクせざるを得ませんが、今回もちゃんと期待に応えてくれています。

「Abyss Of Pain」(2019年12作目『THE EIGHTH MOUNTAIN』収録)

8. Infinitae Gloriae

重厚でメロディックなギターとキーボードがかっこいいガッツのあるナンバー。

壮大なコーラスはこの「Infinitae Gloriae」は抑えめ。

ということでジャコモの歌に注目です。

今作から新加入のパオロ・マルケシッチ<Ds>のドラムも爆発力があり、ジャコモのエネルギッシュなヴォーカルが光ります。

サビでの歌メロの展開は絶品。
その後ろでキーボードが鳴り響き、ドラマティックさを失ってないのも素晴らしいです。

02:42からはアレックスのキーボード、ロビーのギターが印象的なメロディックなフレーズで魅了してくれます。

そして03:42で絶品の歌メロ再びという最高の展開です。

10. I’ll Be Your Hero

壮大なコーラスの後にメロディックなギターが流れ、劇的に進行していくナンバー。

序盤ジャコモのハイトーンが炸裂するのですが、ここでやられます。

爽快感あふれるキーボードが心地良く、サビでは希望に満ちた明るさを感じさせます。

ジャコモのヴォーカルに分厚いコーラスが被さって展開するサビのメロディがキャッチーで絶品。

曲調はアップ・テンポで時に疾走したりします。

11. Chains Of Destiny

本編ラスト。

疾走感あふれるパワー・メタル。

パワフルなジャコモのヴォーカルで進行し、壮大なコーラスが加わり、絶品のメロディがサビで歌われます。

力がこみ上げてくるような勇壮な歌メロの展開。

ロビーのギター・ソロも胸に響いてくるようなフレーズを連発

ラストにふさわしいパワフルな王道シンフォニック・メタルです。

さらに「Chains Of Destiny」の日本語ヴァージョン「Sadame No Kusari」も収録されていますので、こちらもぜひチェックしましょう。
日本語で一生懸命歌っています。

総評

RHAPSODY OF FIREの13作目『GLORY FOR SALVATION』を紹介しました。

疾走曲もあり、長尺曲もあり、スリリングな展開が目白押しです。

ジャコモ・ヴォーリ<Vo>のヴォーカルの表現力の高さにも注目です。
時折ハイトーンやシャウトをみせたり、繰り返しのサビのメロディを変えたり、アクセントをつけた歌唱でひねりをみせます。

アレックス・スタロポリ<Key>とロビー・デ・ミケーリ<G>もグッとくるフレーズで魅了してくれます。

極上メロディ満載の圧巻のシンフォニック・メタルです。

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