HAMMERFALLが12作目『HAMMER OF DAWN』を2022年2月25日にリリースしました。
ブレのない王道へヴィ・メタルです。
プロデュースはフレドリック・ノルドストローム。
迫力あるサウンドでの直球メタル・サウンドが楽しめます。
全曲おすすめですので、各曲の特徴を紹介していきます。
『HAMMER OF DAWN』の収録曲
■HAMMERFALL/HAMMER OF DAWN (2022年)
- Brotherhood
- Hammer Of Dawn
- No Son Of Odin
- Venerate Me
- Reveries
- Too Old To Die Young
- Not Today
- Live Free Or Die
- State Of The W.I.L.D.
- No Mercy
メンバー
- ヨアキム・カンス<Vo>
- オスカー・ドロニャック<G>
- ポンタス・ノルグレン<G>
- フレドリック・ラーソン<B>
- デイヴィッド・ウォリン<Ds>
収録曲のレビュー
レビュー内に記載されている時間は、曲をフル再生した場合の表記です。
1. Brotherhood
パワフルなドラムとハードなギターで幕を開け、鋭いリフが刻まれるHMナンバー。
オープニングにピッタリ。
ちょっと余裕をみせつつ堂々と雄々しいヴォーカルを繰り広げるヨアキム・カンス<Vo>のパフォーマンスが素晴らしいです。
02:32からのギター・ソロがまたスリリング。
JUDAS PRIESTみたいで、聴いていてゾクゾクします。
03:07でヴォーカルをはさむアレンジもいいですね。
ここの流れは最高です。
そして04:08からHAMMERFALLならではの勇ましいコーラスが被さり、さらに力が入ります。
2. Hammer Of Dawn
ミステリアスでドラマティックなイントロから入る劇的メタル。
00:38の勇ましいコーラスで虜になります。
これがサビになりますが、サビに行くまでのヨアキムの堂々とした歌いっぷりがまた見事。
徐々に気分が高まっていきます。
02:44からのギター・ソロもエキサイティング。
歌が終わる
→その歌メロをギターが奏でる
→曲の最初のミステリアスな旋律が再び
…という終わり方もいい構成です。
3. No Son Of Odin
メロディックでヒロイックなイントロに始まる勢いあふれるナンバー。
00:56からのサビではややスロー・ダウンしますが、メロディアスなヨアキムの歌メロが心地良く響いてきます。
02:23からのメロディックなギターとヨアキムのヴォーカルが交互に展開していくところはスリリングですし、03:23から勇壮なコーラスが重なるアレンジも見事です。
4. Venerate Me
キング・ダイアモンド<Vo/Key:MERCYFUL FATE/KING DIAMOND>がゲスト参加。
重厚で鋭角的なリフが刻まれ、メロディアスなヴォーカルが乗るHMナンバー。
サビ前には程よく勇壮なコーラスを被せて、歌メロの展開にもひねりを加えています。
02:24からエモーショナルなギター・ソロ。
特にヒロイックさを強める03:04からの展開がかっこいいです。
ソロが終わった後にきれいなコーラスが入る03:24からの展開にもフックがあります。
ここで聞こえてくるハイトーンはキング・ダイアモンドでしょうね。
5. Reveries
勇壮なコーラスでスタート。
曲調は最初はスローですが、歌メロはガッツがあふれる展開。
01:16からの曲の最初のコーラスが勇ましく進んでいくところは胸が高まります。
ここからミドル・テンポに移行。
01:45でメロディアスなギター・フレーズをはさんで2番に入る構成もいいですね。
堂々たるキャッチーな歌メロが魅力のナンバー。
曲のタイトルを力強くコールして締めくくるエンディングがまたクールです。
6. Too Old To Die Young
疾走メタル・ナンバー。
始まりのメロディックなフレーズでやられます。
00:59からの「Carry on」を繰り返すメロディ・ラインはこの曲のキラー・フレーズですね。
ハマります。
「Carry on」以降もメロディックかつ堂々と歌い上げるヨアキムのヴォーカルが素晴らしいです。
演奏パートも…
- 02:43~ ツー・バス、ギターのザクザク・リフ
- 03:12~ メロディックさを増していくギター
- ヨアキムの歌を挟んだ後の04:16から再び魅力的なギター・フレーズ
…といった感じで充実しています。
7. Not Today
バラード調の哀愁メロディアス・ナンバー。
最初の泣きのギターがもうヤバい。
これが曲中何度か繰り返されるという最高の展開です。
切ないメロディを伸びやかに歌い上げるヨアキムの歌唱が素晴らしい。
そして徐々にキーボードがドラマティックに装飾していく02:19からの展開は歌と演奏共に鳥肌確実です。
03:33からは再び哀メロ炸裂のギター・ソロ。
琴線に触れる旋律が満載です。
こんな感動的な曲を届けてくれるとは!
HAMMERFALL、すごいです。
8. Live Free Or Die
一瞬METALLICAの「Master Of Puppets」(1986年3rd『MASTER OF PUPPETS』収録)かと思うような始まり方。
本編は疾走するメタル・チューン。
ヨアキムのパワフルなヴォーカルと曲名を勇ましくコールするコーラスが心地良い王道ナンバーです。
02:08からのギター・ソロもメロディックでダイナミック。
特に02:22からのフレーズはグッときます。
9. State Of The W.I.L.D.
叙情的なフレーズとヨアキムのソフトな歌唱で始まり、ブレークが入って、勢いよく突き進むHMナンバー。
歌の後ろからメロディックなギターが顔を出すアプローチもいいスパイスです。
01:21からのメロディアスなサビがヒロイックでいいですね。
頼もしくて快感そのもの。
以降も…
- 02:59~ ザクザクしたリフが刻まれ、
- 03:57~ エネルギッシュなギター・ソロ
- 03:25~ 再びザクザク・リフ
- 03:34~ 熱いギター・ソロ再び
- 03:52~ 雄々しいサビへ
…という絶品の流れ。
熱いです。
10. No Mercy
ラストはスピード感あふれる王道HMナンバー。
ヨアキムのエネルギッシュな歌唱を軸に展開していきます。
ヨアキムが曲名を歌い上げ、バックから同じく曲名を力強くコールするサビ(01:01~)の構成が秀逸。
02:42からのギター・ソロもメロディックで情熱的です。
スロー・ダウンすることなく突き進んでいく曲調がまたナイスですね。
総評
HAMMERFALLの『HAMMER OF DAWN』の聴きどころを紹介しました。
以下が魅力として挙げられますね。
- ヨアキム・カンス<Vo>のヒロイックなヴォーカル
- キャッチーで勇ましいコーラス
- メロディが充実したギター・ソロ
- パワーがみなぎるHMチューン満載+泣ける曲が1曲
ブレのない頼もしいHMサウンドで、聴いていてスカッとする音像です。
同時に「Not Today」のような感動的な曲を配置してくれているのもうれしい。
ガッツあふれるHMナンバーあり、泣けるバラード調の曲ありの濃密な作品です。
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